借用書を公正証書に出来ない場合に最低限しておきたい事柄

解説

個人間の信用貸しや商取引等で、金銭債権の発生の事実を書面にしていなかった場合には、返済が滞ったからといっていきなり返済計画を公正証書で作成するのは至難の業かもしれません。

債務者が、誠実な人であるか信頼に値する取引先で、借金や売掛金を返済する意思もあり、債務の返済計画を定めた公正証書を作成することに対して全面的に合意してくれているような場合は良いかもしれませんが、問題は相手が不誠実な対応をとってきた場合です。

「何も返さないと言っているわけはない」と開き直った態度を取られたり、「いついつ迄には必ず払うので取りあえず待ってもらいたい」といって一旦は支払期日を延期してあげても約束の支払期日がきたら平気で約束を反故にされたりと、のらりくらりと言動を左右にしてなかなか返済をしてもらえないようなケースでは債権者にとっては本当に悲惨です。

しかし、そのような事態になっても、なお相手方と根気強く交渉を継続して、打開策を見出す方法としては以下のようなやり方もあります。

STEP1 支払の期日が到来していることを伝え、催促をする

先ずは、電話でもFAXでもメールでもどのような通信手段でもよいので、支払日が過ぎてまだ入金等の支払がないようであれば、すぐにでも催促をしてください。

後日の金銭の貸し借りがあった事実の証拠を残す意味では書面やメールでやり取りをしたほうが、電話でやり取りするよりも良い方法だといえます。

ここでは、いきなり「払え!」といった強い態度で臨むのではなく、あくまで支払の期日が到来したことを伝えるに止めておきます。

もしかしたら、相手は故意に支払をしないのではなく、単にうっかりと忘れているだけであったり、支払う意思はあっても銀行口座や支払額についての支払の情報をこちら側のミスで知らなかっただけかもしれませんのでいきなり強い態度で臨むと誠実な相手に対して不快な思いをさせてしまうことにもなりかねません。

「支払って当たり前だ!」といったドライなスタンスではなく、まだ最初の段階においては、相手のことを慮り、気持ちよく支払をしてもらえるような配慮が必要です。

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STEP2 返済すべき債務がある事実を書面で認めてもらう

STEP1で支払がしてもらえないようであれば、その時はいよいよ本腰を入れて、債権の回収に取り掛かるべきです。

口約束だけでお金の貸し借りや信用取引をしてしまったため、金銭のやりとりがあった証拠となるものが何も手元にはないような場合には、先ずは相手に手書きでもワープロ書きでも形式は何でも良いので、「貸金の存在」を書面で認めてもらうようにします。

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ここでは証拠作りの一環としてのものなので、ごく簡単なものでも構いませんが、以下の項目は最低限忘れずに入れておくようにします。

  • 住所(会社の所在地)
  • 氏名(会社名・代表者氏名)
  • 生年月日(代表者の生年月日)
  • 「返済すべき債務がいくらいくらあります」といった文言
  • 代金の種類は何か(貸金、賃料、商品代金等)

ここでもやはり、強硬な態度に出るのではなく、あくまで相手の自尊心を傷つけることのないように下手に出てお願いをするような形で、相手の誠意ある対応を信じているように見せかけ、何としてでも優先的に返済しなければならない思ってもらえるように仕向けることが大切です。

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STEP3 相手と歩み寄り、支払の計画書に署名、押印を貰う

誰も好き好んで、借りたお金を返済しないわけではありません。

債務者の立場としては、返済はしたいけれど、やむにやまれぬ事情があって返済が延び延びになってしまっているのかもしれません。

そこで、債務不履行または履行遅滞の事実が明らかになったとしたら、あくまで債権者側の思いどおりに支払ってもらうというのではなく、債務者の言い分も聞いてあげて、時には妥協点を見出してあげることも大切になってきます。

少しでも、満足な債権の回収を図るためにはまずは相手が今後どのようにするつもりであるのかを確認し、それに応じた善後策を講じていくことが必要となります。

info

債務者に確認する事項としては以下のようなものがあります。
以下の事項の記載された書面を交付し、債務者からの返信を待ちます。

  • なぜ、支払がない(遅れている)のか
  • 今後の支払方法についていずれを望んでいるのか
    →支払期日の延期  →支払額の減額  →分割での支払を認める
  • 支払を要する債務が残存していることの確認
    →残債務の額、利息、遅延損害金の有無について
光明

公正証書にできないまでも、債務者に債務があることを認めてもらうい、お互いに歩み寄った妥協案を書面化して、借用書のような形にして再度返済の約束を取り付けることができれば、債権者にとっては債権回収の光明が見えてくるかもしれません。


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