一般に出回っている雛型はなぜ安価なのか?

書店に並んでいる契約書の書籍に付属でついているCDやインターネット上では数々の無料や安価な雛型を目にすることができます。

それらの雛型がリアルな取引にもそのままで十分、使用に耐えうるレベルのものでしたら何も私達のような専門家は不要となりますし、小さなお子さんでも立派な契約書が作成できてしまうわけです。

一般的に、誰もが安易に入手可能な契約書につきましては、品質的には下の下~中の下のレベルのものが殆どです。

元来、良く出来た契約書というのは企業秘密や業界秘密事項がふんだんに盛り込まれているために滅多に日の目を見ることはありません。つまり、隠匿性が高いのです。

安価な契約書の雛型に関しては、誰の目に触れても問題のない、無難な事項のみが記されたものが殆どですので、雛型に記載されている事項だけからは契約に潜む本当のリスクというのはあまり見えてはこないのです。

ですので、ひな形というのは、あくまでも「ひな形」に過ぎませんので、そのまま使うのではなく、まずそれが、御社の商取引内容に耐えうるものかどうかという確認作業が重要です。

そして、想定されるリスクを回避できるものになっているかどうか、できていなければどこをどう修正すれば使える形になるのかどうかを、使う前に検討することが必ず必要な作業となります。

形だけの「契約書があればいい」というのであれば格別、「トラブルやリスクを避ける」ということが契約書を作成する第一の目的であるといった点の認識をお持ちの上で、契約書に目を通してみてください。

我々専門家が契約書を作成するプロセス

私達のような、業として契約書を作成している者は、雛型をそのまま使用するようなことは決してしません。

比較的、7~8割はそのまま内容を流用できる契約書の例外としましては、各種業界団体が作成した取引の危険に対する過去の英知の詰まった内容のものです。

しかしながら、協会団体推奨の契約書にしてみても、最初に分厚い契約書のひな型の不要な部分を削除したり、足りない部分は追加したりしていく等のアレンジするのが望ましいといえます。

よくできた契約書の雛型は、ある程度の枠組みまではカバーできますが、どうしても個別の取引実態や、御社や取引先の要望等の全てを網羅しきれるものではないからです。

プロの契約書の雛型加工術

よく、契約書作成の専門家が言っていることの一つに、「取引のスキーム(枠組み)を明確化する」というのがあります。

これは簡単に申しますと、大きな取引をする過程においてその実現に向けて、途中でどのような相手方とのやり取りの流れがあるのかを整理し、その小さなそれぞれのやり取りの部分について、権利(主張できること、主張したいこと)、義務(しなければならないこと、してもらいたいこと)を明確にし、また、そこに潜むリスクについて、考え得る限り、洗い出しをします。

そして、それらの洗い出しをした文書に法律的な文言を当てはめながら、条文を一文一文、神経を研ぎ澄ませて文書を作成しているのです。

専門家といっても完璧ではありません

私達専門家は、法律文書を作る専門家であって、その業界の専門家ではありません。したがって、業界の取引慣行または商品やサービスについて具体的なイメージが浮かべば浮かぶほど良い契約書の作成ができますが、取引慣行が複雑過ぎたり、商品やサービスの内容について全くイメージが湧かないと、報酬を得て業として契約書を作成している者にとっては全く不名誉な内容の契約書ができあがってしまうこともあり得ます。

ですので、業界に熟知された方との密な聞き取り作業はかかせません。

一条入魂

「一球入魂」という野球用語があります。私達はプロとして契約書の条文一条に魂を込めて規定を作ります。

通常のビジネス契約書の場合はどんなに少なくても20条程にはなります。ただ条文数が多ければ良いといったものでもありませんが、雛型の条文数ではあまりにも分量不足です。

つまり、裏を返せば重要事項がまるっきり抜けてしまっているということです。

魂の入っていない、検討も殆どなされていないスカスカの契約書の雛型では後々のトラブルの原因となります。

良い契約書を作ろうと思えば、契約書の雛型はあくまで原案(下地)にとどめておいて、専門書や参考文献を何冊も用意した上で、時間と労力をかけて一文一文、十分に吟味の上で作成することになります。

契約書の作成は相手任せにしないという鉄則

契約書は相手方が用意したものよりも、絶対に御社で作成したもののほうが、有利な取り決めができます。

ビジネスで、相手より優位な立場を確保するのは極めて重要なことだと言えますし、この優位性の確保のためにも契約書は活用すべきです。

取引相手が提示してくる契約書は、基本的に「取引相手に有利な内容になっている」と疑ってかかるべきです。

具体的には以下の内容について精査すべきです。

羽契約書の内容が、相手方に有利な取り決めである場合は代替案、対抗策を考える

羽契約内容にはどのようなリスクや不利益が潜在しているのかをしっかりと見極める

羽そのリスクや不利益を許容できるのかどうか、できない場合は取引自体をどうするのかをよく検討する

また、契約書を作成するタイミングとしましては、始めに契約書ありきではなく、ある程度相手方との話し合いがまとまった時点がベストです。

契約内容の合意の内容が見えてきた時点で、一番近い内容の契約書のひな型を探し出し、それをベースに日々、上書きを重ね、隙のない、錠前のようなガードのしっかりとした契約書に仕上げていきましょう。

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